madoka


考察やらいろいろ言ったり言われたりしてるが・・・

結果はおもしろいので何でも良いと思う。

放送休止になってしまって残念だ。

終わってから書きたかったが、時間がかかりそうなので先に書いてしまおう。

 

まどかスレなんかで四次元殺法コンビが貼られているのをよく見かけたり、邪道な展開が絶賛されて騒がれているような印象を受ける。

私はまどかは完全な王道パターンの作品だと思うんだ・・・。

「まどかはレベルの高い邪道作品」という言質に対抗し、深読みとこじつけを駆使して「まどかは王道ど真ん中作品」という寝言に着地したいと思う。



真っ先に言われるのは、ストーリーの鬱展開を王道と言ってしまって良いのかということではないか。

この点は社会の雰囲気とこれまでの様々な作品を鑑みて、王道だと断言してしまう

違和感無く受け入れられ、さらにそのストーリー展開に、試行錯誤を経て確立されたパターンの歴史があるもの=王道として考えています。


流行するものはその時代の社会の背景に即したものになる。

現代社会は景気も悪く、先行き不透明な不安を抱えていることに異論はないだろう。

よって流行するものが暗い雰囲気になるのは尤もらしい。

多くの人が、暗い雰囲気のものを受け入れる土壌を持っているのだ。


さらに鬱っぽい設定や展開も、一般的な王道のイメージである喜劇と同様に、多くの先人達によって有名なパターンはできている。

主要なキャラクターの死亡や、絶望的な展開の鍵となる人物が主人公であったり、ループに陥っているヒロインなんかはその最たる例だ。

 

このように考えると、まどかの鬱ストーリーは、暗い雰囲気の社会にあっては「王道」ということになる。

 

 

こうした作品内でのストーリーを超え、それ以外の部分、現代社会の思想背景的なものについて、まどかの中では王道パターンが示されている。

 

 

まずは建築物を含む背景。

これは建築家ル・コルビュジェの思想を、良くも悪くも表している。

コルビュジェは著書「輝く都市」において、自身の建築思想を延長させて都市計画思想を記した。

これを乱暴に一言で言ってしまうと、都市の構造を機能によって区別し、同時に住む人の生活も区分して配置するというものだ。

(実はこれを実現している例がある。ブラジルの首都・ブラジリアだ。まどかの世界っぽいのでヒマだったらググってみよう。)

 

まどかでは、アニメ製作の都合上とかいろいろあるだろうが、偶然にもその特徴を端的に表している。

生活感の無い無機質な街。

直線に彩られたおしゃれな建築物。

ただし、街には登場人物以外に人影はない。

 

 

背景の関連から無視できないのが、劇団犬カレーの異空間デザインである。

こちらは、芸術家・岡本太郎の流れを踏襲するものだろう。

 

岡本太郎は、どんどん豊かになっていく物質的な文明に反比例して退廃していく、人間の心へのアンチテーゼとして、かのような作品を作り続けた。

彼の作品が当時の人に歓迎されなかったのは、見て見ぬフリをしてきた醜い心の歪みをつつかれたからに他ならない。

 

今の時代は、この歪みがどうしようもなく自覚され、抜け出すためにもがいている時期である。

このような心の隙間をつつく異様なデザインを好むことは、我々にとっては社会の歪みに向き合うことの記号となる。

 

異空間を打破すべく戦う魔法少女達。

この先どうなるかはわからないが、まどか達には暗い世界を、打破するのではなく乗り越える方向で考えていってほしいものだ。

 

 

最後に、キュウベエの存在。

これはデカルト的二元論のメタファーとなっている。

 

デカルトは、宇宙は精神と物質によって作られていると考えた。

この発想から、それぞれの分析を突き詰めていくことで人智を超えた存在・神に行き着いた。

上述のコルビュジェや、コルビュジェを受け入れた都市計画思想も、機能を区分するという発想において実はこの思想が背景にある。

 

現代社会はこの思想を背景に発展を続けている。

発展とともに物質の分析には終点が見えたため、精神の分析の先に神が在ると考えるのが支配的である。

(同時に、こうなると人間の本性が精神に属すると考えられる点も指摘しておく。)

 

キュウベエの語る肉体と精神の同居の非効率性などは、全くもってデカルト的な発想であると言える。

 

人間の先に、精神と身体を分離された魔法少女がいる。

精神はキュウベエによってソウルジェムという形にされる。

魔法少女の本体であるソウルジェムの先に、災害とも言われる魔女が在る。

 

ただの人間を超えて「神」を理解することの入り口は、精神と身体を分離することから始まる。

これをデカルト的二元論が可能にし、「人間の本性」は精神の側にある。

精神の分析の先に、神が在る。

 

意識してかは知らないが、完全なほどに対比させることができる。

 


 

現代社会は、このデカルト的二元論が発端となって歪んでしまった社会を克服していくためにもがいているのである。

 あらゆる王道を組み合わせ、さらに時代という敵を(やっつけるのではなく)乗り越えていく希望展開の王道ストーリー。

最後の結末が達成されれば、まどかは王道作品の歴史に新たな1ページを刻むに違いない。

 

 



追記 4/22

最終話が放映されましたね。

まどかは真理の一部となり、宇宙の歪みを一身に引き受けました。

仏陀かよwwwキリストでもいいけどwww

奥行きが見えてしまうほど風呂敷を広げる必要はなかったと思うが・・・

いずれにせよ王道の歴史に残る作品にはなったと思います。



さらに追記 4/25

まどかマギカは大乗仏教 というおもしろい記事がありました。


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